本研究室では、様々な機能をもつ有機色素のナノ粒子を作製、固体分散や薄膜化し、環境評価/保全に役立つ機能性ナノ材料の開拓を行っています。ナノ粒子は比表面積が大きく、分子に近い反応性と自己集合による分子間相互作用を併せ持つため、分子単独とは異なる新たな機能を発揮します。研究例として、「ナノ薄膜試験紙」は、環境中の有害な重金属イオンをppbレベルの高感度で検出することが可能です。また最近では、ナノ薄膜の技術を基に、一重項酸素を用いた空気浄化システムの開発にも取り組んでいます。

光増感色素ナノ薄膜(上)と光照射による一重項酸素の発生実験(下)