天然ゴムは温室効果ガスを吸収しながら持続可能な社会を構築できる原料です。私たちの研究室は、天然ゴムを活用した、石油化学に代わるカーボンニュートラルの実現を目指しています。その一環として、天然ゴム特有のナノ海島構造を利用した新規ソフトマテリアルの開発に取り組んでいます。また、核磁気共鳴(NMR)分光計を用いた化学構造解析や、透過型電子顕微鏡(TEM)、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)による高次構造解析を通じて、天然ゴムの詳細な分析を行い、その特性の解明を進めています。

天然ゴムの恒久的な炭素循環サイクル