学生が書いた 研究室ガイドブック 2026長岡技術科学大学

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グリーン資源化学研究室

教授/河原 成元  助教/山野 将輝
  • 加硫機構の解明
  • ナノ海島構造を有する機能性ソフトマテリアルの創製
  • タンパク質フリー天然ゴムの量産化

河原 成元 先生
河原先生は、ゴム業界の第一線で活躍されている先生です。いつも笑顔で、熱意溢れる姿勢で研究に取り組まれています。学生1人ひとりに親身に向き合い、的確な助言をくださいます。私たちにとって心強い存在です。

研究内容

天然ゴムは温室効果ガスを吸収しながら持続可能な社会を構築できる原料です。私たちの研究室は、天然ゴムを活用した、石油化学に代わるカーボンニュートラルの実現を目指しています。その一環として、天然ゴム特有のナノ海島構造を利用した新規ソフトマテリアルの開発に取り組んでいます。また、核磁気共鳴(NMR)分光計を用いた化学構造解析や、透過型電子顕微鏡(TEM)、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)による高次構造解析を通じて、天然ゴムの詳細な分析を行い、その特性の解明を進めています。

天然ゴムの恒久的な炭素循環サイクル

研究室について

河原研究室では、学生が主体となって研究室の運営を行います。ルールの決定、物品の注文、ゼミ内容の決定、レクリエーションの企画、機器のメンテナンスなどを学生が中心となって行うことで、社会に出ても通用する主体性を養っています。主な活動時間は、9:00から18:00の間ですが自分のライフスタイルに合わせて研究を進めています。ゼミでは英語・日本語の教科書を用いた学習を行い、研究の理解を深めています。また、花見や花火鑑賞、スキー旅行など、年間を通して親睦を深めるイベントも実施しています。

研究室メンバー

修論・卒論テーマ

  • (修)ゴムNMR法による天然ゴムの加硫機構に関する研究
  • (修)ARGET-ATRPを用いたスチレンとメタクリル酸メチルの天然ゴムへのグラフト共重合
  • (修)ナノ粒子のガラス転移温度が異なるナノ海島構造を有する天然ゴムの調製と物性
  • (修)ヒドロキシアパタイト/天然ゴム複合材料の調製と物性
  • (修)シリカ配合加硫天然ゴムの構造と物性におけるタンパク質の効果

博士後期課程
修了者数

19

こんな研究機関、企業に就職しました

  • バンドー化学(株)
  • 横浜ゴム(株)
  • 化学物質評価研究機構(一財)
  • 朝日ラバー(株)
  • 山下ゴム(株)
  • NOK(株)
  • 住友理工(株)
  • 海南大学
  • 新潟市水道局
  • ショーワグローブ(株)
  • ラジャマンガラ工科大学ラタナコシン校
  • 日産自動車(株)
  • 東ソー分析センター(株)
工学専攻 物質生物工学分野 渡邊 恵理(新潟県立柏崎翔洋中等教育学校 出身)