学生が書いた 研究室ガイドブック 2024長岡技術科学大学

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植物エピジェネティクス工学研究室

准教授/西村 泰介

准教授西村 泰介

研究者総覧 長岡技術科学大学 研究者総覧
J-GLOBAL
  • 新しい植物分子育種技術の開発を目指して
  • 遺伝子発現の制御システム「エピジェネティクス」
  • 研究には自己管理能力が必要

西村 泰介 先生
西村先生は学生の成長を助けてくださる先生です。相談にも真摯に対応し、ただ単に答えを教えるのではなく、考えるための材料を与えて成長の機会を作ってくださります。また、学生と積極的に交流し、相談しやすい環境にしてくださります。

研究内容

生物の持つ遺伝子は、環境の変化などに応じてDNAの化学修飾を変化させ、遺伝子発現を制御しています。このようなDNA配列の変化によらない遺伝子発現制御システムをエピジェネティクスと呼びます。エピジェネティクスを利用して遺伝子機能を変化させることで有用な植物を作出できると考えられていますが、その詳細な機構は解明されていません。私たちの研究室ではモデル植物であるシロイヌナズナやトマトを用いてエピジェネティクス制御機構を解明し、新しい植物分子育種技術を開発することを目指しています。

GFP融合融合タンパク質が発現するトランスジェニック植物を蛍光顕微鏡で観察中

研究室について

私たちの研究室では、生育に時間のかかる植物を研究材料として扱っており実験にとても時間がかかります。そのため、先のことまで考えて自分で研究計画を立てて実験を行っていく必要があり、研究を通して自分で考える力や自己管理能力が身に付きます。週に2回のセミナーでは、研究の進捗報告や最先端の研究について原著論文の紹介を行い、先生や研究室の学生間でのディスカッションを通じて知見を深めています。研究室のメンバーは仲が良く、空き時間には学生部屋で時には先生も交えて雑談などをしています。

研究室メンバーの集合写真

修論・卒論テーマ

  • (修)シロイヌナズナA471系統における3番および5番染色体上の細胞リプログラミングに関与するエピ変異同定の試み
  • (修)新規エピ変異ライブラリー作出のためのトマトDNAメチル化消失変異体の単離
  • (修)葉の形態形成に関わるシロイヌナズナ4番染色体上のエピ変異同定の試み
  • (卒)脱分化・再分化に関わるシロイヌナズナESRE1タンパク質の発現組織および細胞内局在の解明

博士後期課程
修了者数

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こんな研究機関、企業に就職しました

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工学専攻 物質生物工学分野 太田 稔基(沼津高専 出身)