生物がつくるナノ構造を人工的に合成・制御する技術を開発し、バイオメディカル分野への実用に向けたナノバイオ材料合成を行っています。構造制御のためには、生体の硬組織中にみられるように無機物と有機物を巧みに複合する技術が重要です。これまでに、細孔構造や層状構造を持つリン酸カルシウムをはじめ、コア-シェル型のベシクル-アパタイト複合ナノ粒子や、規則配列した透明なバイオセラミックス膜の合成に成功しています。芸術的な周期構造デザインによって細胞や生体にとって有益な機能を見出しています。
実験室の材料合成 (上段) と細胞培養 (下段) スペース(挿入図:研究風景).