学生が書いた 研究室ガイドブック 2025長岡技術科学大学

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微生物代謝工学研究室

教授/政井 英司  准教授/上村 直史
  • 微生物×バイオマス=低炭素社会の実現
  • 微生物によるリグニン利用で「世界」を相手に戦える
  • 何事にも全力で学びのある学生生活を!!

政井 英司 先生・上村 直史 先生
政井先生、上村先生共に研究に対して非常に情熱的で、熱心に指導してくださる心強い先生方です。また、生活面でも親身に相談に乗ってくださり、学生が全力で研究活動に取り組めるようサポートしてくださいます。

研究内容

脱炭素社会の構築に向け、化石資源の代替となる植物バイオマスが注目されています。中でも、植物細胞壁の30%を占めるリグニンは地球で最も豊富に存在する芳香族資源ですが、有効利用法が確立されていません。私たちはこのリグニンに着目し、リグニン由来芳香族化合物を分解できるバクテリアの分解システムの解明に取り組んでいます。この研究過程で発見された分解酵素遺伝子を活用し、プラスチックなどの化学原料として利用できるムコン酸やPDCといった化合物を発酵生産するシステムの開発を目指しています。

高速液体クロマトグラフィー/質量分析装置を用いたバクテリア代謝産物の解析

研究室について

私達の研究室は朝10時から始まります。個人で立てた計画を基に、実験や文献調査などの研究活動を学生が主体的に進めています。研究の進捗状況について先生方とディスカッションする機会が一人につき月2回程度あり、研究成果や今後の方針について、熱く議論しています。また、週に一度最新の研究論文を紹介し合い研究室全体で知識を共有およびバージョンアップしています。さらに、リグニン学会、環境バイオテクノロジー学会、日本農芸化学会といった様々な学会で積極的に研究発表を行なっています。

2022年度 政井研メンバー

修論・卒論テーマ

  • (修)Sphingobium sp. SYK-6株における5−ホルミルフェルラ酸代謝系の解明
  • (修)Sphingobium属細菌におけるアセトバニロン代謝系遺伝子群の転写制御システム
  • (修)リグニン由来芳香族化合物のバクテリアセンサー
  • (修)Sphingobium sp. SYK-6株におけるβ-1型リグニン由来化合物代謝系の解明
  • (修)Pseudomonas sp. NGC7株におけるバニリン酸・シリンガ酸脱メチル酵素遺伝子の解明

博士後期課程
修了者数

11

こんな研究機関、企業に就職しました

  • (株)王子製紙
  • (株)高砂熱学工業
  • (株)マルハニチロ
  • (株)ニプロファーマ
  • (株)三幸製菓
  • (大)弘前大学
  • (独)森林総合研究所
  • (株)王子ホールディングス
  • (株)日本製紙
  • (株)日清食品
  • (株)清水建設
  • (株)電源開発
  • (株)コスモエンジニアリング
  • (株)金星
  • (株)東北緑化環境保全
  • (株)マクニカ
  • (株)ラサ工業
  • (株)日本エヌ・ユー・エス
工学専攻 物質生物工学分野 大川 全(小山高専 出身)