学生が書いた 研究室ガイドブック 2026長岡技術科学大学

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野生動物管理工学研究室

准教授/山本 麻希
  • 野生動物との共存
  • 心躍るフィールドの世界へ※要体力
  • 生態学から学ぶ、生きるとは

山本 麻希 先生
野生動物被害対策のプロフェッショナル。普段から公園やコンサルタントの依頼で全国を飛び回っています。野山や河川などの野外で仕事をこなすパワフルさと、学生からの相談を親身に聞いてくれるやさしさを兼ね備えた先生です。

研究内容

技大に生態学という、変わった研究室です。私たちは「野生動物」の対策を工学的な視点から研究を行っています。現在山村地域では高齢化問題が深刻化しており、人手不足を工学技術によって補うことを目的とし、野生動物と人間との共存を目指しています。例えば、カワウの自動追い払い機器や、ドローンを用いた個体数カウント効果検証、イノシシの捕獲機器やGPS首輪の検証など研究内容は多岐にわたります。ほかにもカラス、アライグマ、ニホンザルを研究対象としています。

ニホンザル対策の電気柵の調査をしている様子

研究室について

本研究室では、野生動物の生態に合わせた研究計画を立てる必要があるため、コアタイムがありません。野外で調査を行うことが多く、テーマによっては長い期間離島や他研究機関に身を置くこともあります。そのため、繁忙期と閑散期が最もはっきり分かれる研究室の一つともいえます。また週に2回のゼミがあり、研究計画及び、成果報告と泳論紹介を行っています。研究以外にも、離島でのBBQや海岸のゴミ拾いボランティアなど、様々な行事を通してメンバー同士の交流を深めています。

ジビエが手に入ることも。研究内容によっては捕獲から解体まで学ぶことができます。

修論・卒論テーマ

  • (修)カワウに対する設置型飛来防除対策の評価と低出力レーザーを用いた新規防除手法の検証
  • (修)ニホンザル用8段電気柵の機能評価と電気柵の導入がニホンザルの行動に与える影響について
  • (修)新潟県上越市におけるアライグマ・ハクビシンの分布調査及び忌避剤の効果検証

博士後期課程
修了者数

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こんな研究機関、企業に就職しました

  • (株)モンベル
  • 武蔵塗料ホールディングス(株)
  • 栗田工業(株)
  • 合同会社AMAC
  • 海上自衛隊
  • 自営業(漫画家)
  • 北海道庁
  • 一般社団法人日本血液製剤機構
  • 上越スターチ(株)
  • 林野庁
  • 徳島県庁
  • (株)クラレ
  • 中外テクノス(株)
工学専攻 物質生物工学分野 鈴木 凌斗(長岡高専 出身)