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環境省の「平成27年度除染・減容等技術実証事業」に本学の「水熱抽出方法による焼却灰に含まれる放射性セシウムの除去と放射性物質の減容化、及び安定化実証」が選定されました。

更新日:2015年7月15日

 環境省の「平成27年度除染・減容等技術実証事業」に本学の「水熱抽出方法による焼却灰に含まれる放射性セシウムの除去と放射性物質の減容化、及び安定化実証」が選定されました。
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。平成27年度 除染・減容等技術実証事業の採択技術一覧
 今後、中間貯蔵施設にて大量の瓦礫等の可燃性廃棄物を焼却処分予定で、そこに運び込まれる可燃性廃棄物の焼却で生成する放射性飛灰の発生は、推定で約155万立方メートルと言われており、この際に膨大な汚染された飛灰の管理が必要となります。また、30年後にはこれらを福島県外への移設が予定されており、この技術は、放射性焼却灰の減容化、低減に対応できる唯一の技術として期待されています。
 本事業は本学の小林高臣教授(物質材料工学専攻(兼務)、技術科学イノベーション専攻)と福島高専が共同で株式会社カサイとの産学連携体制で実施し、今後ますます、福島復興への本学の役割が増すとともに、実証事業の成果が期待されます。

福島県広野町における水熱処理反応器のパイロットプラント実証除染風景
福島県内における水熱処理反応器のパイロットプラント実証除染風景


水熱抽出処理技術の特徴

以下、放射性<焼却飛灰の水熱抽出技術処理の特徴です。

  • 放射性セシウムの除去率が90%以上(従来の水洗浄では30~70%)
  • 処理灰からの残留放射性セシウムの溶出を排水基準以下に抑制
  • 抽出した放射性セシウムを高いアルカリ状態(>pH14)でも繊維状吸着剤により選択的高濃度濃縮(1kg分の20万Bq)
  • 処理灰中の塩素も除去可能(9~11%→1%以下)
  • 粉砕、化学処理等の前処理の必要がなく、高効率で処理可能
    外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。→ 小林研究室のHPへ

福島県下F焼却施設の放射性飛灰(右:処理前、左:処理後)
福島県下F焼却施設の放射性飛灰(右:処理前、左:処理後)
1kg分の6300Bqの放射性セシウムを処理後92%まで削減


水熱抽出処理技術の効果

  • 放射性飛灰を50分の1に減容化
  • 処理灰のコンクリート材料等への再利用が可能

お問い合わせ

大学戦略課 企画・広報室
〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-47-9209 FAX:0258-47-9010

平成27年7月