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令和元年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。

更新日:2020年3月26日

令和2年3月25日(水曜)に本学A講義室において、令和元年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。

今年度の学部卒業生数は446名、大学院修士課程修了者数は403名、専門職学位課程修了者数は12名、5年一貫制博士後期課程修了者数は8名、博士後期課程修了者数は7名でした。

また、このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、代表の卒業生・修了生のみの最小人数で式典を執り行いました。

なお、学長の告辞は次のとおりです。

本日ここに学士の学位を授与された446名、修士の学位を授与された403名、専門職の学位を授与された12名、博士の学位を授与された17名、合計で878名の皆さん、誠におめでとうございます。この中には79名の留学生の皆さんも含まれています。皆さんの長年の研鑽と、その成果に敬意を表し、心からお祝いを申し上げます。併せて、長年にわたって皆さんを支え、見守ってこられた、ご家族の方々に、心よりお礼とお祝いを申し上げます。

今回の卒業式・修了式は、新型コロナウイルス感染防止のため、このように代表者のみの最小人数での開催とすることとしました。卒業式および学位授与式は学生生活を締めくくる大切な式典であり、皆さんを祝う気持ちには変わりありません。このような形になり残念ですが、私たち教職員一同は、卒業生・修了生の皆さんの門出を心より祝福いたします。

人工知能やロボットの発展で社会が大きく変わり始めました。SDGsを達成するためのSociety5.0実現の中核技術がAIであり、産業や社会が新たな段階に入っていきます。社会のグローバル化は一段と進み、情報と人の移動は国境が無くなりつつあります。地球上のすべての国、場所、人種が差別なく平和と平等と豊かさを享受できる社会を作ることがこのSDGsの目標ですが、一方、今回の新型コロナウィルスのように、その感染の世界的で急速な拡大が社会や経済の混乱を一瞬にして引き起こすことになります。

人類は常に新しい問題に直面し、またそれを解決していかなければなりません。いま世界が経験していることは第二次大戦以来の大災害であり、世界恐慌です。もとの経済活動を取り戻すのにどれくらいの時間がかかるのか予想できませんが、治療薬やワクチンが1,2年で開発され、我々は必ずこの危機を乗り越えられると思います。そして今回の災害を機に、新しい社会形態や、それらに対応したビジネスが生まれてくると思います。革新的な社会変革(つまりイノベーション)が必ず生まれます。

本学で皆さんが獲得した大きな力は、専門的な知識や技能だけでなく、「考え出す力」であり、「未来を予測し、未来を創る力」です。そのためには、異分野の融合による新分野開拓、異種技術の統合による新技術開発、さらには工学と自然科学、人文社会科学の境界を越えた協働が必要になります。また、今回のような事態に対応した社会のあり様や人間の未来について、幅広い視点を獲得する必要があります。皆さんは未来を創造するため、身に付けた「考え出す力」で、これからも、将来に亘って、徹底的に考える努力を続けることが何よりも重要です。そして、異なる文化や多様な価値観を受け入れ、融合し、社会で通用している従来の常識や前提を超えて、新しい価値や文化を創造して行って下さい。皆さんは、これから人類の持続可能な幸福な未来社会を設計し、切り拓く指導的技術者としての活躍が期待されています。

長岡技術科学大学は、技学SDGインスティチュートとして、またゴール9のハブ大学として、SDGsの課題を解決する高度な技学力と豊かな人間性を持ち、未踏領域・未踏分野に挑戦し、技術イノベーションを興せる、タフなグローバル技術者の育成を目指します。また産業界と連携し、SDGsの重要性を世界に広めるとともに、持続可能な社会を実現する、イノベーション創出を目指します。中南米、アジア、欧州、アフリカなどの海外拠点校と協働して、産学官融合キャンパスを構築し、グローバルに活躍する技術者・研究者の育成と研究開発・新産業創出を世界規模で行う事業を進め、皆さんの誇りとなるよう努力を続けていきます。

最後に、皆さんが、夢と志と勇気をもって、グローバルに活躍されることを祈念し、お祝いの言葉といたします。

令和2年3月25日
長岡技術科学大学長 東 信彦


学位記授与の様子


卒業生・修了生代表答辞の様子


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