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卒業生だより

日々を振り返って

松川 真彦
勤務先:日本ペイント株式会社サーフ事業部

日本ペイント株式会社の画像

(平成2年3月 材料開発工学専攻修了)

 早いもので私が社会に出てから10年以上が過ぎました。その間に私は結婚し,今は妻と猫と一緒に楽しく暮らしています。学生の頃とは全く異なる生活スタイルになっていますが,今でも勉強は続いており,専門技術書は手放せません。それは単に会社で必要というだけでなく,今でも新しい事に興味が尽きないからです。しかしながら最近特に勉強しているのは英会話です。毎週英会話スクールに通っているのですが,なかなか上達せず苦労しています。近年,国際化が進んでおり,私も去年ドイツへ3ヶ月間単独出張する予定で(残念ながらイラク戦争の為に中止になりましたが),それが英会話を習う切っ掛けでした。


自宅リビングにて(筆者は左)

 会社では新商品の研究開発を行っております。大学で研究していた分野とは違いますが,学生時代に培った知識が大いに役立っています。最近は特に厳しい時代になり,各社の技術競争が激しくなっています。我々技術者に求められる事は,如何に新しい物を作るのか?如何に問題を解決するのか?という事ですが,最近ではスピードが必須な為,基礎知識はもちろんの事,計画立案力や交渉能力等々が必要となります。その中でも,私が最も必要と感じるのは,意志力だと思っています。特にこれからは,どの様な道を選んでも,自分自身の意志(それらに対して自分はどうしたいのか)というものが求められると思います。若手熟年に関わらず,上司に言われた事を単にこなすだけでは,満足のいく成果を上げる事は出来ません。
 私は学生の頃から,長岡での生活は非常に有意義であり,色々な事を学べる大切な時間であると感じておりました。しかしその時間は余りに短く,まだまだ学ぶべき事はいっぱいあったと悔やまれます。学生の時にしか出来ない事があり,しておかなければならない事があります。皆様もこの時間を有効に活用して下さい。


自己アピール

清水 悟
勤務先:JFE技研株式会社 バイオ・触媒研究室

JFE技研株式会社の画像

(平成13年6月情報・制御工学専攻修了)

 皆さんは,自分をアピールすることは得意ですか。もしくは,学会などで研究成果を満足に発表することはできますか。私は,あまり得意ではありません。他人を納得させたり,自分の研究成果を理解させるのは非常に難しいものです。
 現在,私はJFE技研株式会社に勤務しています。昨年4月に発足したJFEグループは,大きく製鉄会社,エンジニアリング会社,技研からなり,我々JFE技研は製鉄,エンジニアリング両会社の中核技術を担うものとして基礎研究を中心に研究開発を行っています。私は学生時代に生物学を専攻し,微生物の遺伝子解析の研究を行っていました。現在も仕事自体はバイオ関連です。しかしながら,もともと製鉄会社のバイオ部門であるためなかなか他の部署に理解してもらうのが困難な状況です。バイオ=生物兵器やクローン人間のイメージはいまだ拭えないものがあります。それは冗談ですが,ほとんどバイオについて知らない方に自分の仕事を理解してもらうことは困難である反面非常に勉強になります。専門を高めていくとそこにしがみつきたくなることもあります。また,理解してもらえなくても専門外だから仕方ないと思う時もありました。しかし,それでは何の解決にもならないのではと思い始めました。


研究室の後輩と伊東にて
(筆者は左から2番目)

 社会に出ると仕事の成果だけでなく自分をアピールする機会が増えることと思います。特に,昨今の人員削減により新人ながら大舞台に立たされることもあります。相手に伝えたいことを明確にし,また発表内容の構成および手段を考えることが必要になってきます。そのためには相手を知ることも必要です。相手を知るには自分も様々なことを知らないといけません。したがって,皆さんは色々なことにチャレンジし,そして自慢できることを身に付けてみてはいかがでしょうか。私は,社会人になり自己アピールは相手に強要するものではなく,お互いを理解するための必須なツールだと感じています。

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