JICA高専オープンイノベーションチャレンジ2025プレゼン審査会を開催しました

長岡技術科学大学がJICA(国際協力機構)と共催するアフリカ開発課題解決のためのソーシャルインパクト形成・起業指向型ハッカソン「高専オープンイノベーション(KOI)チャレンジ2025」の入賞校を決定するピッチコンテストが5月17日(土曜)、ミライエ長岡(新潟県長岡市)で行われ、ガーナ課題は長岡高専(新潟県長岡市)が、セネガル課題は函館高専(北海道函館市)がそれぞれ入賞を果たしました。

今年度のテーマ「ガーナ:カカオの危機を救え」と「セネガル:ラストワンマイル問題を解決せよ」に対し、長岡高専は廃棄されるカカオの実の殻を用いて生産量の減少が続くガーナのカカオ農家の所得とカカオの生育環境を改善するというアイデアを提案。また、函館高専はセネガルの漁業における高付加価値化というアプローチを提案し、それぞれ産官学の各フィールドの審査員から高く評価されました。両チームの高専生は今後、現地のJICA事務所や連携機関からのフィードバックなどを得ながらプロトタイプを製作し、ガーナとセネガルでの現地実証実験に臨みます。

ピッチコンテストの会場では、全国から書類審査を通過した9高専12チーム約60名の高専生らが参加し、英語でのプレゼンに挑戦しました。

審査員として参加した中村俊之・JICA理事長特別補佐からは「アフリカとの共創に向けて日本の若者が開発課題にイノベーションの力で挑戦することに大きな意義がある。今年はTICAD開催の年でもあり、このイベントをきっかけとしてアフリカへの興味関心を高めてもらいたい」と激励の言葉がありました。

【高専オープンイノベーションチャレンジ(KOI)について】

KOIは、高専生の持つ柔軟な発想と高い技術力を活かして、アフリカの開発課題に挑むハッカソンです。2019年度に始まり、これまでに全国 21 高専から延べ300名以上の高専生が参加し、アフリカ 7 カ国で課題の解決に取り組んできました。国際協力と持続可能な開発目標(SDGs)に対する高専生の理解と関心を深めるとともに、課題に対し革新的な解決策とサステナブルなトランスフォーメーションを模索することを目的としています。昨年度からは長岡技術科学大学が事務局を務めて全国の高専から課題解決案を募り、ピッチコンテストで選抜されたチームがプロトタイプ製作と現地実証実験を行っています。

集合写真