平沢壮准教授が日本分子イメージング学会奨励賞を受賞しました
2025.06.17
電気電子情報系 平沢壮准教授が、日本分子イメージング学会奨励賞を受賞しました。
本賞は、「分子イメージングに関連する優秀な研究を英文原著論文として国際誌に公表した将来性のある若手会員」に授与される賞です。
表彰式は5月30日に福井県民ホールにおいて行われました。
【受賞内容の概要】
受賞の対象となった論文は、Elsevier社が発行する英文論文誌Photoacousticsに掲載された「Spectroscopic photoacoustic microscopic imaging during single spatial scan using broadband excitation light pulses with wavelength-dependent time delay」です。
分子イメージングは、生体内の特定の分子を標識する造影剤(分子プローブ)を用いて、生体内の分子レベルの挙動を可視化する技術です。応用例として、病変で特異的に発現する分子を可視化することによる病変の早期診断などが挙げられます。光音響法は、分子プローブを可視化する手法の一つであり、生体内の標的分子の3次元分布を精細に可視化できる点で注目を集めています。一方で、光音響法の大きな課題の一つは、分子プローブの可視化に必要となる分光情報を取得するのに時間を要する点でした。そこで受賞論文では、光音響法により分光情報を瞬時に取得する新しい計測原理を提案し、当該原理に基づくイメージング装置を試作して実証した結果を報告しました。

