前川博史教授が令和7年度有機電子移動化学学術賞を受賞しました
2025.07.03
物質生物系 前川博史教授が、令和7年度有機電子移動化学学術賞を受賞しました。有機電子移動化学学術賞は、有機電子移動化学および有機電子移動化学研究会の進歩発展に貢献し、優れた研究を行った者に贈られます。授賞式は、6月27日に第49回有機電子移動化学討論会(電気通信大学)において行われました。
【受賞内容の概要】
前川博史教授は、有機合成化学の分野において、電子の授受による極性変換法を用いることにより、一般には困難な組み合わせである求核性物質(マイナスの性質)同士または求電子性物質(プラスの性質)同士を結合させ、従来にない革新的な合成反応を開発して、数多くの新規化合物を合成しました。特に近年は、マグネシウムを電子移動剤とした電子移動プロセスにより、日本で主流となっている遷移金属錯体を用いる有機合成反応と一線を画した、電子移動による独創的な反応を創出しました。

