学部卒業式・大学院修了式(令和7年8月)を挙行しました
2025.08.27
8月25日(月曜)、本学A講義室において学部卒業式・大学院修了式(令和7年8月)を挙行しました。
卒業者・修了者は、学部4名、修士課程23名、5年一貫制博士課程3名、博士後期課程9名、論文博士1名でした。
また、学生表彰も併せて行われ、学業の成績優秀者3名に、鎌土学長から表彰状及び記念品が贈られました。
なお、学長の告辞は次のとおりです。
本日ここに学士4名、修士23名、博士13名の学位を授与された皆さん、誠におめでとうございます。皆さんの長年の研鑽と、その成果に敬意を表し、心からお祝い申し上げます。併せて、皆さんを献身的に支え、見守ってこられたご家族の皆様方に心より御礼とお祝いを申し上げます。
留学生の皆さんは故国を遠く離れ、言語や文化の異なる環境に身を置き、学習や研究活動、あるいは日常の暮らしにおいても様々な苦労があったことと思います。幾多の苦難を乗り越え、今日の日を迎えられました皆さんは、私たち教職員の誇りです。
また、その中で、多様な価値観を受け入れ、助け合い、認め合いながら、苦楽を共にした多くの仲間は、これからの人生においてかけがえのない財産となります。それらはここ長岡で過ごした日々と共に皆さんの糧となり、新たなスタートへ向けて、力強く第一歩を踏み出すための推進力となることでしょう。
皆さんは本学で、長期に渡る実務訓練、或いは現場の課題解決に向けた産業界等との共同研究を実践し、現場での学びを通して「考え出す力」を育んできました。そのことに大きな自信と誇りをもって、新しい世界に果敢に挑戦し、新たな価値や文化を創造し、持続可能な未来社会を切り拓く指導的技術者、研究者として前に進んでいってもらいたいと思います。
さて、皆さんがこれから活躍する社会は、急速に変化し、予測不可能な時代へと突入しています。 AI技術をはじめとしたテクノロジーの飛躍的な進歩やDX化、グローバル化の加速は、私たちの生活様式や産業構造を根本から変えつつあります。その一方で、気候変動や感染症の流行、地政学的緊張といった、複雑で不確実性の高い課題にも直面しています。皆さんには、このような社会の動きや新たな技術を理解し、これまでの常識や慣習に囚われず、アジャイルに対応することが求められます。本学で学び、幾多の苦難を実践的能力と創造的能力で乗り越えた皆さんであれば、これまでの経験を糧に大いに活躍出来ると信じています。
本学では従来から「持続可能な発展」を強く意識し、産業界との共同研究を通じた研究開発成果の社会実装をはじめ、SDGsを取り入れた工学教育プログラムの整備、グローバルなアウトリーチ活動を通したそれらの成果の情報発信等、持続可能な世界の実現に向けた取組を積極的に行ってきました。2018年からは2期連続でゴール9のハブ大学として任命され、2023年からは6カ国10機関及び1海外企業から構成される「技学SDGネットワーク」がユニツインネットワークに認定を受けるなど、国内外から高く評価され続けています。
本学は、令和8年10月に開学50周年という大きな節目を迎えます。これからも皆さんが誇りに思える大学であるよう努力を続けて参りますので、卒業・修了後も同窓生として、見守っていてください。
最後に、本日卒業・修了し、社会に羽ばたかれる皆さんが、高い志と勇気を持って、未踏領域・未踏分野に果敢に挑戦し、新たなステージで光り輝くことを心から願っております。皆さんの前途に幸多からんことを祈念し、お祝いの言葉といたします。
卒業生・修了生の皆さん、誠におめでとうございます。
Your brilliant achievement today is remarkable.
May all your dreams come true. Good luck and congratulations.
(和訳)今日という日を迎えたあなたたちの努力は素晴らしい。あなたたちの夢が全て叶いますように。健闘を祈る。おめでとう。
令和7年8月25日
長岡岡技術科学大学長 鎌土 重晴

