矢鍋重夫名誉教授が瑞宝中綬章を受賞しました
2025.11.04
令和7年秋の叙勲受章者が11月3日に発表され、本学の矢鍋重夫名誉教授が、永年にわたり教育研究に従事された功績を称えられ瑞宝中綬章を受章されました。
【受賞内容の概要】
矢鍋名誉教授は昭和55年4月に長岡技術科学大学工学部機械系に着任され、機械情報・制御工学講座に所属されました。
学部においては機械力学、質点及び剛体の力学、機構学の講義を、大学院修士課程では機械振動持論(回転機械の振動)の講義をご担当されました。本学の運営および教育改善にご尽力され、機械系長、教育方法開発センター長、全学のカリキュラム管理及び責任体制検討部会長、情報・制御工学専攻主任、創造設計工学専攻主任、同課程主任など数多くの要職を歴任されました。
矢鍋名誉教授は主に回転機械の振動、プリンタや複写機の紙のベルトの搬送(柔軟媒体搬送)、工業用フィルムや連続紙の搬送・巻き取り(ウェブハンドリング)を研究テーマとされ、コンピュータシミュレーションを通して、回転機械のガタや摩擦による非線形振動現象および柔軟媒体やウェブの搬送・巻き取りに関する諸課題の学術的解明および技術の進展に大きく貢献をされました。
学外における社会活動では、日本機械学会にて編集理事や評議員、県幹事などを務められ、同学会よりフェローに認定されたほか、創立110周年記念会員功労者として表彰されました。さらに、JICAプロジョクト「タイ王国・タマサート大学工学部拡充計画」の短期専門家や、長岡市や新潟市の各種委員会でも専門家として活躍されました。
定年を迎えられるまで長岡技術科学大学の発展に多大なる貢献をいただき、平成22年4月に本学名誉教授となられました。長きにわたり、本学が目指す実践的創造的技術者教育の改善と発展に尽力いただきました。