令和7年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました
2026.03.30
令和8年3月25日(水曜)に長岡市立劇場において、令和7年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。
今年度の学部卒業生数は467名、大学院修士課程修了者数は349名、5年一貫制博士課程修了者数は7名、博士後期課程修了者数は12名でした。
また、学生表彰も併せて行われ、学業の成績優秀者24名に、鎌土学長から表彰状及び記念品が贈られました。
式典映像はYouTubeにてご確認いただけます。
なお、学長の告辞は次のとおりです。
本日、ここに学士の学位を授与された467名、修士の学位を授与された349名、博士の学位を授与された19名、合計で835名の皆さん、誠におめでとうございます。皆さんの長年の研鑽と、その成果に敬意を表し、心からお祝いを申し上げます。
併せて、今日まで長きにわたり、皆さんを支えてこられたご家族の方々にも、敬意を表しますとともに、心よりお慶び申し上げます。
卒業生・修了生の中には、60名の留学生が含まれています。留学生の皆さんは、故国を離れ、言語や文化、生活環境が異なる長岡の地における生活、厳しい勉学と研究において大変な困難があったことと思います。これらの環境の変化を力強く乗り越え、成長を続けてきた皆さんの努力とチャレンジ精神を大いに称えます。
さて、現在我々は、人口減少・少子高齢化、大規模な自然災害や環境問題、不安定な国際情勢など、様々な問題に見舞われており、先行きを見通すことが困難な状況にあります。特に生成AIをはじめとする革新的技術は、単なるツールの枠を超え、社会インフラの一部として不可欠な存在となりました。これらは産業構造や我々の生活に劇的な変化と恩恵をもたらす一方で、倫理的課題や情報の正確性、知的財産の取扱いなど、技術者・研究者として向き合うべき新たな課題を投げかけています。
このように目まぐるしく変化・複雑化する現代社会において求められることは、これまでの常識に囚われない柔軟な思考と、素早く試行錯誤を繰り返すアジャイルな姿勢です。皆さんは本学において、長期にわたる実務訓練や、現場での課題解決に向けた産業界等との共同研究の実践を通じて、専門的な知識やスキルだけでなく、「考え出す力」、「未来を予測し、未来を創る力」を獲得してきました。新たなWell-beingな社会を実現するためには、異分野融合による新分野の開拓、異種技術の統合によるイノベーティブな技術の開発、さらには自然科学、人文社会科学の境界を越えた協働が必要になります。すなわち、多様な「知」が集い、あらゆる分野の知見を総合的に活用して社会の諸課題に対して的確かつ迅速に対応することが不可欠です。このことを心に留めておいてください。
皆さんが本学で学んだ様々な分野の専門的知識、スキル、培った実践力、人間力をこれから社会で活かし、新しい幸福な社会を作る技術科学の真のリーダーとして活躍することを期待しています。自ら研鑚に励んだ皆さんは、大きな自負と誇りを持って、新しい世界に臨んでください。本学で培った力を、これからの社会で存分に発揮してください。技学のDNAとVOSの精神を持っている皆さんなら、持続可能な未来社会を切り拓く指導的技術者あるいは研究者として世界の人々のために大いに貢献できると信じています。
本学では現在、様々な機関の支援や協力を得て、多くのプロジェクトを推進しています。特に、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(通称 J-PEAKS)」では、これまで本学が強みとしてきた、ものづくり・パワーエレクトロニクス・環境浄化・微生物科学といった研究分野と、「地域の魅力」、すなわち石油・天然ガス・米・雪をかけ合わせた4つの分野において社会変革を生み出し続ける、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)研究大学を目指しています。その実現に向け、「技術科学」のコンセプトを「総合知」へ拡張し、若手・中堅を中心とした研究ユニットと国内外の著名な研究者・技術者との研究連携を強化し、「ソーシャル・インパクト」を生み出し続け、地域を牽引する研究大学としての機能を強化します。これらの取組を通じて10年後には世界トップレベルのSX研究大学を目指します。
さらに本学は、半年後の令和8年10月に開学50周年という大きな節目を迎えます。今後もVOSの理念に基づいた先進的研究・技術開発の推進とその社会実装を通じて、国内外の産業集積地域の持続的発展や魅力創りに貢献し、地域社会及びグローバル社会に不可欠な大学となることを目指します。皆さんは本学で築いた恩師や友人との縁を大切にして、これからもネットワークを拡大し続けてください。それは皆さんの大きな財産となります。そして、これからはOB・OGとして、未来の後輩たちを温かく見守り、ご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。本学もまた、皆さんが誇れる母校であり続けられるよう、次の50年に向けて、努力を続けて参ります。
結びになりますが、本日、卒業、修了し、社会に羽ばたかれる皆さんが、高い志と夢を持って未踏領域・未踏分野に果敢に挑戦し、新たなステージで光り輝くこと、そして皆さん一人一人の未来が、幸福で実り豊かなものになることを心より祈念し、お祝いの言葉といたします。
令和8年3月25日
長岡技術科学大学長 鎌土 重晴



