学長からのメッセージ
長岡技術科学大学は、実践的な技術の開発を主眼とした教育研究を行う大学院に重点を置いた工学系の大学として1976年に開学しました。一般の大学が学術研究を重視しているのに対し、本学は学術研究を産み出すための現場での実践を重んじています。そのため、学部では国内外の企業等への約5か月間の長期間にわたり派遣する実務訓練を課し、大学院では社会のニーズや現場の課題解決に向けた産業界等との共同研究を実践し、工業技術の現場における様々な現象、実態を認識し経験する過程を通じて「指導的技術者たり得る人間的陶冶と実践的技術感覚を体得すること」、そしてその実践の中から「考え出す力」を育むことが本学の「技学(技術科学)」教育の基本構想の根幹部分であります。
本学では、国立大学初のツイニング・プログラムを始め、グローバルに活躍できる工学系人材を育成する学部・大学院一貫教育の不断の改善・充実を推し進めてきた結果、2018年に国連からSDGs(持続的な開発目標)の目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう)のハブ大学に任命されるとともに、ユネスコから技学SDG工学教育拠点に認定されました。さらに、平成30年に文部科学省から採択された「卓越大学院プログラム(グローバル超実践ルートテクノロジープログラム)」では本学の世界レベルの研究力を有する「材料科学」と「パワーエレクトロニクスと制御」をコアとするすべての産業の根幹をなす技術(ルートテクノロジー)を「情報技術」の素養に基づき、SDGs達成を目指してイノベーションを興せる卓越した人材を海外大学、企業等との強力な連携のもと育成しています。
本学は昨年からのCOVID-19禍でも新たな生活様式の中で情報技術を活用し、オンライン、オンデマンド、対面-オンラインハイブリッド型の授業を進めており、今後は更なるスマート化・リモート化推進の中でバーチャル空間とリアル空間の融合を含めた高度な教育研究システムを構築し、時間・空間に制約されない、誰も取り残さない、質の高い教育研究環境の整備に努めていきます。
長岡技術科学大学は、情報技術を加速させ、高度な技学力(=現場力+研究力+創造力+実践力)と豊かな人間性を持ち、未踏領域・未踏分野に挑戦し、技術イノベーションを興せるタフなグローバル技術者を育てます。
長岡技術科学大学 学長
鎌土 重晴
学長プロフィール
- 氏名
-
鎌土 重晴(かまど しげはる)
- 生年月日
-
1957年4月12日
- 出身地
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愛媛県
- 学位
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工学博士
- 専門分野
-
材料加工・組織制御工学、構造材料・機能材料工学
経歴
学歴
- 昭和53年3月
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新居浜工業高等専門学校金属工学科 卒業
- 昭和55年3月
-
豊橋技術科学大学工学部 卒業
- 昭和57年3月
-
豊橋技術科学大学大学院工学研究科修士課程 修了
- 平成3年3月
-
工学博士(豊橋技術科学大学)
職歴
- 昭和57年4月
-
津山工業高等専門学校 助手
- 平成2年10月
-
津山工業高等専門学校 講師
- 平成3年4月
-
平成3年4月 長岡技術科学大学 助手
- 平成4年4月
-
長岡技術科学大学 助教授
- 平成16年10月
-
長岡技術科学大学 教授
- 平成27年9月
-
長岡技術科学大学 理事・副学長
- 令和3年4月
-
長岡技術科学大学 学長
特記事項
- 平成17年~平成20年
-
軽金属学会 理事
- 平成18年~平成25年
-
日本鋳造工学会関東支部 理事
- 平成19年~平成20年
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日本金属学会 理事
- 平成25年~
-
日本マグネシウム協会 理事
- 平成25年~
-
軽金属学会 理事
受賞等
- 軽金属学会
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論文賞、奨励賞、躍進賞、50周年記念学術功績賞
- 素形材センター
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第25回素形材産技術奨励賞
- 新潟日報
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第63回新潟日報文化賞学術部門
- 軽金属学会
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第8回軽金属功績賞
- IMR, CAS and Shenyang Laboratory for Material Science
-
Lee Hsun Research Award in Lee Hsun Lecture Series on Materials Science
お問い合わせ
総務課 総務係
〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-47-9204 FAX:0258-47-9000