日本人学生からグローバル人材へ – ドライアー ブライアン
基盤共通教育系 准教授 ドライアー ブライアン
Q. 本学の学生に対してどういう印象をお持ちですか?
英語に対しても英語を喋る外国人に対してもちょっとシャイですね。自信がなくて交流を避けることもありますが、本当は話したいっていう感じですね。
Q. 日本の英語教育、本学の英語教育に対しては、どう思いますか?自分の考えやアプローチについて、少し教えてもらえないでしょうか?
そうですね。全体的には、「正しい」英語に焦点をあてすぎてミスを罰だと思っているという感じがします。そうすると、生徒さんはやってみなくなるだろうと思います。なので私の目標は、とりあえず楽な環境や人間関係を作ること。日本人の先生が出来ないことだと思いますし、グローバル人材になるための第一歩だと思っています。外国語のいいところ、楽しいところを見せたいです。外国語は、アドベンチャーです!パズルやゲームの感じでやればいい。
Q. 次の一歩は?
日本の英語教育は、基本的に日本語で英語について教えるということです。私のアプローチは、英語で教える、英語で学ぶ。出来る時には、学生さんが興味を持っているトピックスを使いますが、教えたいこともあります。気づかせる授業、考えさせる授業は理想的です。
Q. 何を考えさせたい?
一つは、世界中のことや人に興味を持たせたい。そして言葉の力を考えさせたいです。もう一つは、いいエンジニアになるために技術と科学のポテンシャル(いいところ)だけじゃなくて問題点も考えて欲しいです。自分の意見もちゃんと出せるようにと考えています。
Q. 例えば?授業の例はありますか?
はい。一つは、(技能別英語2で)「the power of words」(言葉の力)をテーマにしてたくさんの有名なスピーチを見て共通点の(言葉の)テクニックを話します。学生さんたちにも自分のスピーチやエッセーを書かせます。そしてスピーチの解説の中にたくさんのバックグラウンドの情報を教えます。アメリカの文化、歴史、法律などの話が入っています。最後に、言葉の人を傷をつける力も考えさせます。
他の授業では、新聞の記事を使って読解力をレベルアップするためのアドバイスの他に、ニュース(事実)と意見の違いを気づけるように教えます。今やネットで「fake news」も多く、ニュースと意見を区別出来ることは大事だと思います。
最後に、ある授業で科学技術をテーマにしていいところばかりではなく問題点も考えさせます。いいエンジニアは、発明など考える時に先をみすえて考える必要があるというスタンスです。ですから問題が解決にしてもそれから他の問題も出てくるかもしれません。その次の問題も意識しながら最初から取り組みということです。そして未来は科学技術の影響で世界がどう変わるでしょうか。自分のビジョンを伝えられますようにそれも考えさせて発表させます。
Q. 最後に、学生さんたちにメッセージがありますか?
日本以外の場所や文化は面白いし、世界の方々と繋げるのも楽しい。「英語」というパズルを解きながら学生さんからグローバル人材へ行っていらっしゃい!

ドライアー ブライアン Drier Brian
基盤共通教育系 准教授(2025年4月現在)
- 2019年10月 - 現在 長岡技術科学大学 基盤共通教育系 准教授
- 2007年4月 - 2019年9月 長岡技術科学大学 助教
- 2016年4月 - 2017年3月 公立大学法人 長岡造形大学 造形学部 講師
- 2002年4月 - 2007年3月 長岡技術科学大学 助手
- 1996年7月 - 1999年7月 新潟南高等学校 ALT