中村文則准教授が土木学会論文賞を受賞しました。
更新日:2021年7月1日
環境社会基盤工学専攻 中村文則准教授が、公益社団法人土木学会令和2年度論文賞を受賞しました。受賞の対象となった論文は2020年度に土木学会論文集に掲載された「飛来塩分環境下にあるコンクリートの表面塩化物イオン濃度評価式の検討」で、共同著者として執筆したものです。この賞は大正9年に創設された土木学会賞(現在10区分)の一つであり、土木工学における学術・技術の進歩、発展に顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者に授与されるものです。
授賞式は、令和3年6月11日に土木学会授賞与式において開催されました。
【受賞内容の概要】
海岸近傍に設置されたコンクリート構造物は塩害劣化するため、構造物に作用する海域からの飛来塩分量を把握および予測できるようにすることは重要となります。そこで、本研究では、日本各地の101か所において飛来塩分の調査を行い、その結果を整理しました。さらに、飛来塩分(コンクリートの表面塩化物イオン濃度)を、地域によらず一律に精度よく評価できる推定式の提案を行いました。本研究の成果は、コンクリート構造物の塩害に対する合理的な耐久性設計に大きく貢献することが期待されます。
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