本間剛教授が日本セラミックス協会学術賞を受賞しました
2026.06.29
物質生物系 本間剛教授が、日本セラミックス協会学術賞を受賞しました。受賞の対象となった業績は、機能性ガラス材料の創出における新規プロセスおよび物質開発に関する一連の研究です。日本セラミックス協会学術賞は、セラミックス分野における独創性の高い研究を展開し、国際的にも高く評価される顕著な業績を挙げた個人に授与されるものです。授賞式は、令和8年6月4日(木曜)にコートヤード・マリオット銀座東武ホテルにおいて行われました。
【受賞内容の概要】
ガラス材料は、その透明性や化学的安定性から幅広い産業で利用されていますが、材料の機能を精密に制御することは極めて困難な課題でした。本間教授は、レーザープロセスを用いた研究により、ガラス内部への結晶の誘起・成長を高度に制御する技術を確立しました。局所的な加熱を精密にコントロールすることで、光学的特性を持つ結晶の配向制御や単結晶成長を実現し、これまでにない新しい結晶化ガラスの作製に成功しました。
近年の重要な成果として、次世代電池材料となるガラスおよびガラスセラミックスの開発が挙げられます。本研究では、リチウムイオン電池や全固体ナトリウム電池の性能向上に資する結晶化ガラスの開発を進めており、結晶化メカニズムの解明から、電池材料の製品化を見据えた有用な成果を挙げています。さらに、レーザープロセスを組み合わせることで、次世代の全固体電池における界面形成の制御へと研究を発展させており、高効率な材料探索(スクリーニング)手法の開発にも繋げています。
これらの研究成果は、ガラスおよびセラミックス分野における学術的な独創性を示すとともに、次世代のエネルギーデバイス開発における極めて重要な指針を与えるものであり、科学的・技術的に大きな貢献がなされたことが高く評価されました。

