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ユネスコチェア/ユニツインプログラム

ユネスコチェアプログラム「技学SDGインスティテュート」

プログラム概要

GSI

「技学SDGインスティテュート」とは、これまで本学で培われてきた先駆的な工学教育(産学連携を基礎とした長期インターンシップや海外学術交流等)を更に進展させるもので、学長のリーダーシップの下、SDGsをエンジニア教育の根幹とすることで、更なる工学系高度化教育プログラムを達成し、大学間連携から世界に拡大していこうとするものです。

プログラムの背景

視野を世界に広げ持続可能な発展を目標とするエンジニア教育が必要とされ、特に国際的相互理解と協調の精神により地球社会の持続的発展に貢献するという教育が重要となります。本学は1976年の設立以来、教育理念「技術科学(技学=Gigaku)」に関する創造的能力の啓発を目標とし、1万人以上の創造的エンジニアを輩出しており、高い就職率を実現し国際的にも高い評価を受けています。また、SDGsの発見と解決に特化した、学生主体の国際会議「STI-Gigaku」を毎年度開催するなど、学生自らが世界課題に対する教育研究活動を実践できる状態となっています。

ユネスコによるプログラム認定

「技学SDGインスティテュート」は、2018年にユネスコから「UNESCO Chair on Engineering Education for Sustainable Development」として日本国内の工学系大学初のユネスコチェアプログラムに認定を受けました。また、2019年には本プログラムのSDGs貢献と実践的技術者育成の理念に賛同した6か国9機関とともに、ユネスコに「ユニツインプログラム」の設立を申請しました。

ユニツイン(UNITWIN)/ユネスコチェア(UNESCO Chair)プログラム

知識の共有と連携・協同を通じて、高等教育機関および研究機関の能力向上を図るために、国際的な共同教育と大学間ネットワークを推進するプログラムをユネスコとの協定に基づき設置するもので、1992年の開始以降116ヶ国700以上の機関が参加しています。
ユネスコチェアは、大学等のユニットでの設置が可能で、ユニツインは、複数国に所在する複数の高等教育機関および研究機関から形成されたネットワーク全体としてユネスコと協定を締結します。
本学が申請した「技学SDGインスティテュート」は、ユネスコチェアプログラムに認定されており、産学連携と国際連携をベースとした、創造力とSDGs達成に向け貢献する意識を備えた実践的エンジニア教育システムの構築を推進しています。本学は、これらの教育上の基本的な考えを共有するパートナー大学と共同して、ユニツインプログラムに申請し、ユニツインネットワークとして設置許可を得ました。

技学SDGインスティテュートのプログラム全体図

GIGAKU SDG Instituteのプログラム全体図

1.SDGエンジニアコース:
本学のSDGsに対する取組の中核となる教育プログラムである、学部-修士一貫コース。国内外に広がる派遣先の企業等における実務訓練を、企業や社会が直面するSDGs関連課題に現場で直接触れて認識する重要な機会と捉え、大学院進学後に実務訓練で触れたSDGs課題の解決をテーマとして研究に励む学生も少なくありません。

2.GIGAKUイノベーションプログラム:
大学院の修士-博士一貫プログラム。学生は国際会議STI-Gigakuの企画・運営の主体となっているほか、本学における地域等でのSDGs普及・啓発活動を牽引しています。さらに、ジャパン・ビジネス・コンペティションコンテストにSDGs達成に資する事業を提案し優秀賞を受賞するなど、研究成果を社会実装し、ビジネスを通じSDGs達成に貢献する高い意欲も有しています。

3.SDGプロフェッショナルコース:
大学院社会人留学生を対象とした特別コース。主に発展途上国出身の学生に先進的・実践的な工学教育とSDGs教育を実施し、母国のSDGs課題解決を先導する人材の育成に寄与することを目指します。本コース生を対象に、りそなグループが引き受けるSDGs私募債からの寄附を原資とした奨学金制度が創設され、SDGs教育機会の拡大に貢献しています。

ユニツインプログラム「技学SDGネットワーク」

プログラム概要

技学SDGネットワークは、これまで本学で培われてきた先駆的な工学教育(技学)にSDGsの視点を導入した技学SDGインスティテュートの教育理念を共有する工学系の高等教育機関と共にユニツインプログラムに基づく国際的な連携関係を構築するもので、技学SDGネットワーク設立メンバーと共に、高等教育機関の学生の創造性を強化し、工学教育の促進と将来の国際工学教育アジェンダを形成します。また、グローバルレベルでのSTIシステムを強化し、持続可能な開発のための持続可能な開発を促進する科学・技術・イノベーションを強化することによって、工学系高度化教育プログラムを世界に拡大していきます。オンライン教育教材や技術者倫理のテキストを作成し、実践的な工学教育の学ぶ機会を世界規模で提供する方針です。

ユネスコによるネットワーク認定

「技学SDGネットワーク」は、2023年にユネスコから「UNITWIN Network for Engineering Education towards Sustainable Pathways」として日本で3番目のユニツインネットワークとして認定を受けました。本ネットワークは、SDGs貢献と実践的技術者育成の理念に賛同した6か国9機関のメンバー及びオブザーバーの企業で構成されます。

技学SDGネットワーク

1.信条(Credo)を共有する高等教育機関、研究機関で構成 (企業はオブザーバー)
 信条1:職業統合学習 Work-integrated learning
 信条2:早期開始と反復的な学習機会 Early start and recurring opportunity
 信条3:SDGs(持続可能な開発目標) Sustainable Development Goals
 信条4:産業界や社会による評価 Evaluation by industry and society

2.目的
 ●創造的・能力的・責任ある技術者を育成するための教育体制の整備
 ●教育界と産業界との緊密な連携による国の科学、技術、イノベーションの強化
 ●工学教育のモデルを構築し、参加国へグッドプラクティスを普及
 ●SDGs達成への貢献

3.年次総会 
自己の優れた実践や会員にとって有益な関連情報を共有。他の会員と共有できる教材やその他の教育資源の提出も可能。共通の関心事項について議論し、本ネットワークの見解や意見を社会に表明する。

技学SDGネットワーク図

ネットワークメンバー(アルファベット順)

  • ハノイ工科大学(ベトナム)
  • インド工科大学マドラス校(インド)
  • モンドラゴン大学(スペイン)
  • モンゴル科学技術大学(モンゴル)
  • 国立高等専門学校機構
  • 福島工業高等専門学校
  • 新モンゴル高等専門学校(モンゴル)
  • デウスト大学(スペイン)
  • グアナファト大学(メキシコ)

オブザーバー

  • ウェスタンデジタル・タイ(タイ)

技学SDGネットワーク

お問い合わせ

大学戦略課 国際・高専連携戦略室 プロジェクト企画係
〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-47-9021 FAX:0258-47-9283