モンゴルにてツイニングプログラム・高専留学プログラムの式典が開催されました。
更新日:2015年10月5日
9月25日、ウランバートル市にあるモンゴル科学技術大学講堂において、ガントゥムル教育文化科学大臣、清水武則在モンゴル特命全権大使などの出席を仰ぎ、円借款事業として開始された「工学系高等教育支援事業」の「ツイニングプログラム及び高専留学プログラム新学期オープニングセレモニー」が開催されました。
同事業は、日本の高専への留学生派遣、モンゴル科学技術大学と日本の大学コンソーシアムで実施する学部レベルでのツイニングプログラム、修士・博士課程への留学プログラムなど幾つかの柱からなっていますが、この日の式典は、高専留学生47名、ツイニングプログラム入学生96名が決定したことを受けて、両プログラムの実施開始を公式に内外に告げる式典として挙行されたものです。
式典では、ガントゥムル大臣、清水大使の挨拶に続いて、留学予定者2名が「日本の優れた技術を学んで母国に貢献したい」との熱い思いを流暢な日本語で決意表明し、また高専入学者が壇上に勢ぞろいして「大きな古時計」を日本語で歌うなど、入学者の意欲の高さと日本語学習の準備状況を関係者一同に披露するものとなりました。日本からは、ツイニングプログラム生の受け入れを行う予定の6大学(北見工業大学、長岡技術科学大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、京都工芸繊維大学、九州大学)の代表が参加し、コンソーシアム議長を務める長岡技術科学大学の三上喜貴理事・副学長がコンソーシアム大学の代表として挨拶を行いました。
この円借款事業は、モンゴルでは「1000人エンジニア計画」として広く知られています。平成26年度から9年間のプロジェクトで、高専、学部、大学院等の各レベルで合計1000人が日本の大学や高専で学ぶ計画です。事業推進のリーダーシップをとったガントゥムル大臣は平成8年に仙台電波高専を、平成10年に長岡技術科学大学を卒業したのち母国に帰って政治の道に進み、平成24年、同国教育文化科学大臣に就任した人物であり、この日の挨拶では、日本の高専教育、実践的技術者教育を何としてもモンゴルに根付かせ、同国の産業育成につなげたいとの思いを語られました。
ツイニングプログラム生が日本の大学の3年生として編入してくるのは平成30年4月ですが、それまでの間、モンゴル科学技術大学での前半教育と日本語教育、コンソーシアム大学教員による集中講義などが行われることになります。
調印式の様子
ガントゥムル教育文化科学大臣の挨拶
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