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高橋勉教授が日本機械学会流体工学部門部門賞を受賞しました。

更新日:2023年9月19日

機械系 高橋勉教授が、日本機械学会第101期(2023年度)流体工学部門 部門賞を受賞しました。
本賞は、流体工学に関する学術、技術、教育の分野における業績を通じて、我が国の機械工学・工業の発達に寄与し、その業績が顕著な個人に贈られるものです。
表彰式は7月11日にアメリカ、韓国、日本の機械学会が主催した国際会議「ASME-JSME-KSME流体工学国際会議2023(AJK2023)」において行われました。

【受賞内容の概要】

高橋教授は複雑流体やソフトマターの流動・変形に関する学問分野「レオロジー」において顕著な研究業績を挙げました。塗料やインクなどの分散系流体の乾燥過程における粒子濃度分布の時間的変化の解明に用いられる新計測技術を英国・ケンブリッジ大学、Routh教授と共同で開発しました。また、マヨネーズのように形を保つことができる流体である「降伏応力流体」について、偏光解析やナノ・インデンテーション試験によりナノサイズの構造の変化が固体状態から流れ始めるときの挙動に与える影響を明らかにしました。これらの成果は電池や液晶ディスプレイの工業製品の性能向上に役立つほか、化粧品や日焼け止めクリームの塗布、クリームやケチャップなどの食品の食感の改善にも寄与します。