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学部卒業式・大学院修了式(令和4年8月)を挙行しました。

更新日:2022年9月7日

8月25日(木曜)、本学A講義室において学部卒業式・大学院修了式(令和4年8月)を挙行しました。
卒業者・修了者は、学部10名、大学院修士課程10名、大学院博士後期課程12名でした。また、当日は新型コロナウイルスの感染拡大防止、3密回避の観点から卒業者・修了者及び学内関係者のみで式典を執り行いました。
なお、学長の告辞は次のとおりです。

本日ここに学士10名、修士10名、博士12名の学位を授与された皆さん、誠におめでとうございます。

未だ続くコロナ禍で、制約も多く困難な状況の中、日々学問や研究の研鑽に励み、今日の日を迎えられました皆さんに大いに敬意を表すると共に心からお祝いを申し上げます。併せて、本日出席が叶わなかった皆さんへも、この場よりお祝いを申し上げます。

また、皆さんを献身的に支え、見守ってこられたご家族の皆様方に、教職員一同を代表しまして、心より御礼とお祝いを申し上げます。

留学生の皆さんは、故国を遠く離れ、言語や文化の異なる環境に身を置き、さらに、コロナ禍において、新たな生活様式を求められる中での学習や研究活動、あるいは日常の暮らしにおいても大変な苦労があっただろうことは、想像に難くありません。そのような状況でも、諦めず、幾多の苦難を乗り越え、無事に今日の日を迎えられました皆さんを、私たちは大変誇りに思っています。

また、こうした厳しい環境下で、多様な価値観を受入れ、互いに助け合い、認め合いながら、苦楽を共にした多くの仲間は、これからの人生においてかけがえのない財産となります。そして、長岡で過ごした日々は、皆さんの糧となり、新たなスタートへ向けて、力強く第一歩を踏み出す後押しとなることでしょう。

さて、未だ全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、ワクチンの開発や新薬の研究等が現在も進められています。一方で、人々のライフスタイルや価値観、行動様式はニューノーマル時代を迎え、新たな常識が作られるとともに、IT技術の進化やDXの推進は留まるところを知りません。我々の日常生活におきましても、エレベーターにおける非接触型ボタンや飲食店での非接触タッチパネル等が浸透し、コロナ禍では非常に重宝されました。また、スマートフォンで操作ができるスマート家電、外出先から施錠や解錠ができるキーロック家電等、IoT技術が幅広い分野で利用され、広く認知されるようになりました。そして、本学におきましては、オンライン授業の活用や遠隔操作対応の研究機器の利用等、その利便性を享受してきました。社会活動を維持するには、これまでの常識や慣習に囚われず、大きく変えていく必要があります。本学で幾多の苦難を実践的能力と創造的能力で乗り越えられた皆さんは、これまでの経験を胸に新たな道を切り拓いていかれることを願います。

皆さんは、本学で長期に渡る実務訓練、或いは現場の課題解決に向けた産業界等との共同研究を実践し、現場での学びを通して「指導的技術者たり得る人間的陶冶と実践的技術感覚を体得すること」に加えて、その実践の中で、「考え出す力」を育んできました。自ら研鑽に励んだ皆さんは、大きな自負と誇りをもって、新しい世界に挑戦してください。本学で培った力は、新たな価値や文化を創造し、持続可能な未来社会を切り拓く指導的技術者としての活躍が期待されるものです。

本学は従来から「持続可能な発展」を強く意識し、産業界との共同研究を通じた研究開発成果の社会実装はもとより、SDGsを取り入れた工学教育プログラムを整備し、それらの成果をグローバルに情報発信する等、ゴール9のハブ大学として持続可能な世界の実現に向けた取り組みを積極的に行ってきました。

皆さんも、持続可能な世界を具現化するための一翼を担う指導的技術者、研究者として、グローバルに活躍されることを大いに期待しています。

最後になりますが、高度な技学力と豊かな人間性を持ち、未踏領域・未踏分野に挑戦し、高い志と夢をもって、新たなステージで輝いてください。

本日は、本当におめでとうございました。

令和4年8月25日

長岡技術科学大学長 鎌土 重晴

授与
卒業・修了証書授与

告示
告示を述べる鎌土学長