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本学教員4名と名誉教授、博士後期課程修了生らが米国セラミック学会論文賞を受賞しました。

更新日:2022年11月10日

量子原子力系 末松久幸教授、Do Thi Mai Dung助教、物質生物系 齊藤信雄准教授、技術科学イノベーション系 中山忠親教授、新原晧一名誉教授と博士後期課程修了生の産業技術総合研究所研究員のNgo Minh Chu氏、物質・材料研究機構研究員のNguyen Duy Hieu氏らの論文が、米国セラミック学会論文賞(Journal of American Ceramic SocietyのBest Paper Award)を受賞しました。

本賞は、Journal of American Ceramic Societyに前年採択された論文約600報中、査読者やエディター、読者から推薦され、最も大きなインパクトを与えた論文に与えられる賞で2022年10月10日から行われているTechnical Meeting and Exhibition, Materials Science and Technology 2022において受賞記念講演が行われ、代表してNgo Minh Chu氏に盾が授与されました。
 
【受賞内容の概要】
本研究グループは、これまでβ-MoO3の細長い結晶であるウィスカーの初めての成長に成功しており、今回蒸発法により大量のウィスカー作製が出来ることを実証しました。高温相のα-MoO3を形成させずに低温相のβ-MoO3を成長させるため、温度勾配が大きく高温相を形成させない小型成長炉の開発が成功の鍵となりました。β-MoO3ウィスカーは、現在100%輸入に頼っているMo-99/Tc-99m放射性同位体の製造に適しており、医療用製剤の国内安定供給に道を拓くことが予想されます。この成果が認められ、本論文賞受賞となりました。


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