JST 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「“コメどころ”新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点」シンポジウム2023を開催しました。
更新日:2023年11月21日
令和5年11月6日(月曜)に、アオーレ長岡にて『JST 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「“コメどころ”新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点」シンポジウム2023』を開催しました。
昨年10月にJST(国立研究法人科学技術振興機構)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の地域共創分野・本格型の採択を受け、1年を迎えました。これまで、「コメどころ新潟を将来に」引き継ぎ、田園が生み出す「食料づくり」の社会と「若者が住み続けられる社会」を実現するため、様々なステークホルダーの皆様と事業を推進してまいりました。本シンポジウムは、県内外から多くの方にご参加いただき、これまでの取組や研究成果等の発表、今後の本拠点の活動の展望について議論や交流、情報交換を行いました。
第1部では、鎌土重晴 学長、廣野宏正 様(文部科学省)、辻村英雄 様(JSTプログラムオフィサー)、西村訓弘 様(JST副プログラムオフィサー)による開会の挨拶と本拠点への期待についてお話しいただきました。その後、本拠点プロジェクトリーダーの小笠原渉教授が、昨年の採択から1年間の拠点の取り組みについて総括しました。コメ作り1年目であった今年は、圃場での土壌サンプリングや自律型稲作支援ロボットのテスト運転など、積極的に現場に出て農家さんの協力を得ながら研究活動を進めてきたこと、多くのステークホルダーと意見交換を行い、イベントやSNS等を通じて市民への情報発信を行ってきたことを中心に報告しました。続いて、本拠点副プロジェクトリーダーである中村徹特任教授(ちとせ研究所)が、産業界の視点で本拠点が目指す方向性について説明しました。「生産」と「保管~物流」が分断され生産者と生活者が乖離している現状から、生産者と生活者を繋げ、農家さんの「栽培に対する姿勢やこだわり」を届けるおコメの流通を“まるごとプロデュース”することについて参加された方と共有しました。
第2部では、拠点メンバーの難波英洋 様(えちご中越農業協同組合)、仲谷豪 様(八海醸造株式会社)より「猛暑を体験した現場の声」、「米・麹・発酵と地域連携、そして世界へ向けた挑戦」という演題でお話しいただきました。難波様からは、今年の猛暑によるおコメへの影響について細かな分析データを基に説明いただき、猛暑における現在のおコメづくりの課題が明確となりました。また、仲谷様からは、商品化、事業化していく上での、清酒づくりや地域への想い、世界展開への考え方について説明いただき、本拠点の今後の「売る」という活動における重要な示唆となりました。
第3部では、一次産業をターゲットに研究開発を行っている琉球大学COI-NEXTプロジェクトリーダー 平良東紀 教授、室蘭工業大学COI-NEXTプロジェクトリーダー 徳楽清孝 教授より拠点紹介を行い、難波英洋 様、仲谷豪 様、平良東紀 教授、徳楽清孝 教授にご登壇いただき、「つたえる」「つながる」をキーワードにしたパネルディスカッションを行いました。おコメの背景にあるストーリー(農家さんの姿勢・こだわり)を「つたえる」、生産者と生活者が「つながる」仕組みの必要性を改めて認識することができました。
今後もステークホルダーの皆様と共に、地域資源完全循環型バイオコミュニティ拠点の実現に向けて邁進してまいります。
鎌土学長 開会挨拶
小笠原教授 拠点紹介と活動報告
パネルディスカッション
現地参加された方々と集合写真
令和5年11月
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- 第9回国際技学カンファレンスin長岡(The 9th International GIGAKU Conference in Nagaoka)が開催されました。
- JST 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「“コメどころ”新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点」シンポジウム2023を開催しました。
- 令和5年度長岡技術科学大学産学連携フォーラム(合同企業研究会)を開催しました。
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- 「長岡・産総研 生物資源循環ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(NAGAOKA・AIST-BIL)」の活動を開始しました。
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- 共創による革新 産業×UNAIハブ大学グローバルフォーラムINNOVATING TOGETHER:The Global Forum on Industry-UNAI Hub University Collaboration(IUCGフォーラム2023)を開催しました。
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