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大塚講師が日本材料学会生体・医療材料部門研究奨励賞を受賞しました。

更新日:2012年5月16日

 システム安全系 大塚雄市講師が、日本材料学会 生体・医療材料部門研究奨励賞を受賞しました。受賞の対象となった研究課題は、「人工関節用水酸アパタイト溶射皮膜の環境中疲労破壊機構および長寿命化に関する研究」です。同賞は、満40歳未満の若手研究者で、生体・医療材料に関わる基礎あるいは応用研究の業績をあげた、独創的な研究の奨励を目的として贈られるものです。

受賞内容の概要

 生体内に埋め込む人工関節の表面を覆う医療用皮膜の疲労挙動を解明するための研究です。生体内に骨折治療や人工関節置換術で埋め込む金属材料は、生体にとっては異物であるため生体骨とは結合せず、ゆるみなど破壊の原因となります。そのため、生体骨の主成分である水酸アパタイトを表面にコーティングし、金属と生体骨の結合を促す処理が実用化されています。ところが、長期使用時に水酸アパタイト皮膜の破壊が起こることが報告されていますが、その破壊機構は十分には明らかになっていません。そこで、生体内の環境を模擬した実験室環境で繰返し負荷試験を実施し、プラズマ溶射によって製作した皮膜が金属からはく離していくメカニズムを実験的に明らかにしました。本研究成果は、一度生体内に埋め込むと交換が出来ない、人工関節の使用寿命の向上を目指した新皮膜の研究開発に貢献するものです。

賞状

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