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田中諭准教授がJCS-JAPAN優秀論文賞を受賞しました。

更新日:2019年6月13日

物質材料工学専攻の田中諭准教授が、公益財団法人日本セラミックス協会2018JCS-JAPAN優秀論文賞を受賞しました。受賞の対象となった論文は、「Influence of tetragonality on crystal orientation induced by a strong magnetic field and on the piezoelectric properties of the (Bi0.5,Na0.5)1-xBaxTiO3 ceramic system」です。本賞は「Journal of the Ceramic Society of Japan」に掲載された論文の中から特に優秀と認められる3件が表彰されるものです。授賞式は、6月7日に日本セラミックス協会名誉会員推戴式および各賞表彰式(東海大学・校友会館)において行われました。
受賞内容の概要】
優れた特性をもつ非鉛圧電セラミックスの開発を行っています。圧電セラミックスはアクチュエータなどに用いられる材料です。本研究では、多段階の方法で結晶配向セラミックスを作製し、圧電特性向上を示しました。成形では、超伝導磁石による非常に強い磁場中で1μm以下の大きさの粒子(結晶)の方向をそろえました。これは結晶の僅かな磁気異方性を利用します。これを高温で焼結させ、最後に室温で電場をかけて分極処理を行い、結晶の方向をそろえた圧電セラミックスを作製することに成功しました。本研究ではバリウムの濃度を変化させたときの圧電特性に及ぼす影響も検討しました。バリウムの濃度が増加すると結晶異方性が増して磁場による配向性がより顕著になることがわかりました。ただし、物質としての特性は徐々に下がることから、配向しつつ圧電特性を最大にするための最適のバリウムの濃度があることを見出しました。

表彰状
表彰状とメダル

メダル


受賞者


お問い合わせ

長岡技術科学大学
新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-46-6000