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令和3年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。

更新日:2022年3月28日

令和4年3月25日(金曜)に長岡市立劇場において、令和3年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。

今年度の学部卒業生数は426名、大学院修士課程修了者数は360名、専門職学位課程修了者数は13名、5年一貫制博士課程修了者数は10名、博士後期課程修了者数は18名でした。


また、今回の卒業式・修了式は、コロナウィルス感染防止を最優先し、卒業生・修了生のみ(本学学部を卒業して本学大学院へ入学される学部卒業生を除く)で開催しました。

式典の様子は外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。本学インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。


なお、学長の告辞は次のとおりです。


 本日、ここに学士の学位を授与された426名、修士の学位を授与された360名、専門職の学位を授与された13名、博士の学位を授与された28名、合計で827名の皆さん、誠におめでとうございます。この中には64名の留学生が含まれています。新型コロナウィルス感染症の拡大によって甚大な影響を受けた中で、弛まぬ努力を重ねて学業を修め、幾多の困難を乗り越えて今日の日を迎えられました皆さんを大いに讃えます。また、この日まで長きにわたり、卒業生、修了生の勉学と研究を支えてこられたご家族の方々に、心より御礼とお祝いを申し上げます。

 今回の卒業式・修了式は、コロナウィルス感染防止を最優先し、本学から社会に船出する卒業生・修了生のみでの開催とすることとしました。卒業式および学位授与式は学生生活を締めくくる大切な式典であり、ここに参加できなかった皆さんを祝う気持ちには変わりありません。私たち教職員も、卒業生・修了生の皆さんの門出を心より祝福します。

 コロナ禍という未曽有の厳しい環境下で、多様な価値観を受入れ、互いに助け合い、認め合いながら、苦楽を共にした多くの仲間は、これからの人生において、何にも代えがたい財産となります。そして、長岡で過ごした日々は、皆さんの糧となり、新たなスタートへ向けて、力強く第一歩を踏み出す後押しとなることでしょう。是非、人との繋がりを大切にするとともに、発展させていってください。

 さて、地球温暖化による自然災害や各地において断続的に発生する地震、さらには、昨今の社会情勢の悪化により、世界は日々変動しています。また、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け社会は急変しました。人工知能やロボットの発展により産業や社会が新たな段階に変革しつつある中、このコロナ禍によりあらゆる分野でデジタル化が進み、人々のライフスタイル、価値観、行動様式が急速に変化しました。加えて、インターネット回線の高速化・大容量化やリモート化によるデジタル革命が加速し、リアルとバーチャルが融合した拡張現実世界が来つつあります。新たな技術を導入し、利便性が良く快適な社会活動へと転換するには、これまでの常識にとらわれず、慣習を大きく変えていく必要があります。ただし、これまでの経験からだけではこの先を容易に予測することはもはや困難となっており、今回の新型コロナウィルス感染症拡大を機に、革新的な社会変革、つまりイノベーションが必ず生まれ、新たな社会形態の形成や、それらに対応するビジネスが産み出されてくることは間違いありません。

 皆さんは、本学で長期に渡る実務訓練、或いは現場の課題解決に向けた産業界等との共同研究を実践し、現場での学びを通して「指導的技術者たり得る人間的陶冶と実践的技術感覚の体得」、加えて、その実践の中で「考え出す力」、「未来を予測し、未来を創る力」を育んできました。新しい幸福な社会を作るには、異分野の融合による新分野の開拓、異種技術の統合による新技術の開発、さらには自然科学、人文社会科学の境界を越えた協働が必要になります。また、今回のような事態に対応した社会のあり様や人類の未来に関する、幅広い視点を獲得する必要があります。

 皆さんが本学で学んだ様々な領域の専門をこれから社会で活かし、人類が幸福になるために未来社会を設計し、技術科学の真のリーダーとして活躍してください。自ら研鑚に励んだ皆さんは、大きな自負と誇りを持って、新しい世界に挑戦してください。技学のDNAとVOSの精神を持っている皆さんなら、新たな価値や文化を創造し、持続可能な未来社会を切り拓く指導的技術者あるいは研究者として世界の人々のために貢献できると信じています。

 長岡技術科学大学は、従来から「持続可能な発展」を強く意識し、産業界との共同研究を通じた研究開発成果の社会実装はもとより、SDGsを取り入れた工学教育プログラムを整備し、それらの成果をグローバルに情報発信する等、ゴール9のハブ大学として持続可能な世界の実現に向けた取り組みを積極的に行ってきました。今後もそれらを通じて、SDGsに資する、イノベーション創出を担う実践的・創造的能力と持続可能な社会の実現に貢献する志を備えた指導的技術者の養成を目指します。併せて、SDGs達成に向けた先進的研究・技術開発の推進とその社会実装を通じて国内外の産業集積地域の持続的発展や魅力創りに貢献し、地域社会及びグローバル社会に不可欠な大学となることを目指し、皆さんの誇りとなるよう努力を続けていきます。

 最後になりますが、皆さんが高度な技学力とVOSの精神、そして豊かな人間性、高い志と夢を持って未踏領域・未踏分野に果敢に挑戦し、新たなステージで光輝くことを祈念し、お祝いの言葉といたします。

令和4年3月25日
長岡技術科学大学長 鎌土 重晴

様子
式典の様子

授与
卒業・修了証書授与


告示
鎌土学長による告示

答辞
代表学生からの答辞