このページの先頭です


本文ここから

一般社団法人電気学会が選定する電気技術顕彰「でんきの礎」を受けました。

更新日:2022年3月28日

この度、一般社団法人電気学会が選定する第15回「でんきの礎」において、本学、東京工業大学及びリオデジャネイロ大学の研究成果である「三相回路の瞬時無効電力理論とその波及」が顕彰され、3月22日にオンラインにて授与式が行われました。

「でんきの礎」は「社会生活に大きく貢献した電気技術」の功績を称え、その価値を広く世の中に周知して多くの人々に電気技術の素晴らしさ、面白さを知ってもらい、今後の電気技術の発展に寄与することを目的に、技術史的価値、社会的価値、学術的・教育的価値のいずれかを有するおおよそ25年以上経過した電気技術の業績を顕彰するものです。平成20年の制度化以降、総計90件が顕彰されており、本学では第13回の「大容量3レベル中性点クランプインバータ」につづき、2度目の顕彰となりました。

【受賞の概要】
「三相回路の瞬時無効電力理論とその波及」は、1983年3月に開催された電気学会主催の国際会議(IPEC-Tokyo)において、赤木泰文講師(現在、東京工業大学名誉教授)、難波江 章教授(2021年1月逝去)らが「三相回路の瞬時無効電力の一般化理論」と題する英文論文を発表しました。さらに1983年7月には、瞬時無効電力理論の実験検証を含む研究成果を電気学会論文誌に発表しました。この実証実験は、当時大学院修士課程に在学中の藤田光悦氏(現在、本学客員教授)が担当しました。現在では、三相回路の瞬時無効電力理論は「pq理論」とも呼ばれており、国内外の半導体電力変換装置の設計や制御に広く利用されています。

2007年には赤木名誉教授(東京工業大学)、ブラジル・リオデジャネイロ国立大学のエドソン・ヒロカズ・ワタナベ(Edson Hirokazu Watanabe)教授(当時)、マウリシオ・アレデス(Mauricio Aredes)准教授(当時)が“Instantaneous Power Theory and Applications to Power Conditioners”と題する英文専門書を共同執筆し、pq理論の波及と応用に貢献しました。

顕彰技術の概要

賞状

盾