このページの先頭です


本文ここから

大塚悟教授、本間剛教授、犬飼直之准教授が第76回新潟日報文化賞を受賞しました。

更新日:2023年10月23日

環境社会基盤系 大塚悟教授、物質生物系 本間剛教授、環境社会基盤系 犬飼直之准教授の3名が、第76回新潟日報文化賞を受賞しました。
本賞は、県勢の伸長と県民生活の福祉に貢献することを目的に1948年度に制定されたもので、「産業技術」「学術」「芸術」「社会活動」の4部門で地域の振興に顕著な業績をあげた方々に贈られます。
表彰式は11月1日新潟日報メディアシップにおいて行われます。

【受賞内容の概要】

<産業技術部門>

大塚教授は、土粒子からなる材料(地盤材料)の変形から破壊までの力学的特性を専門とし、社会の利便性や災害防止を目的に、土構造物の変形や破壊挙動の予測・分析に取り組み、地盤工学分野において、有限要素法に基づいた塑性解析に関する数多くの技術開発を行っています。開発した数値解析法は自然災害の防災技術に適用が可能であり、盛土や自然斜面の安定性を従来の方法に対してより高精度に評価でき、地盤と地下水の連成解析技術は、慣用法に替わる設計ツールとして広範な利用が期待されています。

<学術部門>

本間教授は、新規機能性ガラスおよび結晶化ガラスの研究・開発に多大な成果を上げており、前駆体ガラスの組成設計を通して、強誘電性結晶や光非線形性を示す結晶から成る様々な機能性結晶化ガラスを創製し、さらに遷移金属イオンや希土類イオンの非輻射緩和を利用したレーザー誘起結晶法を提案し、ガラスへの位置選択的な結晶パターニングを可能にしました。結晶化ガラスによる全固体ナトリウムイオン電池は希少元素を用いないことから、資源供給が安定し電池の飛躍的な低コスト化でカーボンニュートラルに貢献すると期待されます。


<社会活動部門>

犬飼准教授は、離岸流や戻り流れなど人命に影響を及ぼす水辺の動態について長年にわたり継続的に調査・研究活動を行い、水難事故発生防止のための指導書の作成や、海上保安庁や警察、消防などでの調査・事故発生防止啓発活動へ協力しているほか、新潟県内外において多岐にわたる活動を行っています。継続して調査・解析を行うことで得られた知見を根拠とした水難事故防止のための活動は、水難事故が発生する限り今後とも必要であり、新潟県内にとどまらず全国においてさらなる社会貢献が期待されています。