令和5年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました
更新日:2024年4月3日
令和6年3月26日(火曜)に長岡市立劇場において、令和5年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。
今年度の学部卒業生数は403名、大学院修士課程修了者数は360名、5年一貫制博士課程修了者数は8名、博士後期課程修了者数は23名でした。
また、学生表彰も併せて行われ、学業の成績優秀者20名に、鎌土学長から表彰状及び記念品が贈られました。
式典映像を下記URLにて視聴することができます。ぜひご覧ください。
https://youtube.com/live/UUXnkUQK0AE?feature=share
なお、学長の告辞は次のとおりです。
本日、ここに学士の学位を授与された403名、修士の学位を授与された360名、博士の学位を授与された23名、合計で786名の皆さん、誠におめでとうございます。皆さんの長年の研鑽と、その成果に敬意を表し、心からお祝いを申し上げます。
併せて、今日まで長きにわたり、皆さんを支えてこられたご家族の方々にも、敬意を表しますとともに心よりお慶び申し上げます。
卒業生・修了生の中には、59名の留学生が含まれていますが、留学生の皆さんは、故国を離れ、言語や文化、生活環境が異なる長岡の地における生活、厳しい勉学と研究において大変な困難があったことと思います。これらの環境の変化を力強く乗り越え、成長を続けてきた皆さんの努力とチャレンジ精神を大いに称えます。
2024年1月1日、新年の幕開けと共に、能登半島地震という大きな試練に直面しました。犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地では懸命な復旧活動が行われていますが、未だ多くの地域で断水等が続いていると報じられています。断水が続く一部の避難所等では、本学が企業と共同で開発した浄水装置が設置され、被災者の生活や衛生環境の維持に貢献しています。その他にも、本学の教員が国や自治体からの要請を受け、液状化被害や地盤変状、津波被害や津波挙動の把握、放射性希ガス測定による地震との関連等に関する調査活動を実施し、今後の対策に役立てようと懸命に活動を続けています。今後も被災された皆様方の復興に最大限の協力をさせていただきたいと思います。これらの成果が将来的に自然災害の予知、社会の潮流や環境の変化等を見据えた未来の予測に役立つことに期待しています。
さて、近年の社会の変化の一つがSustainability Transformation(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)、通称SXです。SXとは、企業が利益創出と持続的社会・地域環境の維持・改善を同時に目指す概念であり、持続可能な社会を作るための変革を意味します。
皆さんは本学に在籍する中で、国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」という言葉を目や耳にしてきたと思いますが、SXはSDGsとも深く関連しています。SXは組織レベルでの持続可能性への変革を促しますが、SDGsはそれを全世界規模で推進します。つまり、SXはSDGsの目標に向けた行動の一部とも言え、我々が直面する問題解決に寄与します。
我々は、現在、人口減少・少子高齢化、自然災害、環境問題等、様々な問題に見舞われています。我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、今後更に複雑化する現代においては、これまでの常識にとらわれることなく、柔軟かつアジャイルな対応が求められています。皆さんは本学で、長期にわたる実務訓練、或いは現場での課題解決に向けた産業界等との共同研究を実践し、専門的な知識や技能とともに「考え出す力」、「未来を予測し、未来を創る力」を獲得してきました。新たなWell-beingな社会を実現するためには、異分野融合による新分野の開拓、異種技術の統合による新技術の開発、さらには自然科学、人文社会科学の境界を越えた協働等が必要になります。すなわち、多様な「知」が集い、あらゆる分野の知見を総合的に活用して社会の諸課題へ対して的確、かつ迅速に対応することが不可欠です。肝に銘じておいてください。
皆さんが本学で学んだ様々な分野の専門と、獲得した人間力をこれから社会で活かし、新しい幸福な社会を作る技術科学の真のリーダーとして活躍してください。自ら研鑚に励んだ皆さんは、大きな自負と誇りを持って、新しい世界に臨んでください。技学のDNAとVOSの精神を持っている皆さんなら、持続可能な未来社会を切り拓く指導的技術者あるいは研究者として世界の人々のために大いに貢献できると信じています。
本学は、令和8年10月には開学50周年を迎えます。今後もSDGs達成に向けた先進的研究・技術開発の推進とその社会実装を通じて、国内外の産業集積地域の持続的発展や魅力創りに貢献し、地域社会及びグローバル社会に不可欠な大学となることを目指し、皆さんが誇れる大学であれるよう努力を続けて参ります。みなさんは本学で築いた友人との縁を大切にして、ネットワークを構築し続けてください。そして、これからも本学のOB・OGとして、未来の後輩たちへご支援の程、よろしくお願い致します。
結びになりますが、本日卒業、修了し、社会に羽ばたかれる皆さんが、高い志・夢を持って未踏領域・未踏分野に果敢に挑戦し、新たなステージで光り輝くこと、そして一人一人の未来が幸福に恵まれるよう祈念し、お祝いの言葉といたします。
令和6年3月26日
長岡技術科学大学長 鎌土 重晴
令和6年4月
- アラトー国際大学副学長一行が本学を表敬訪問しました
- 日高勇気准教授が電気学会産業応用部門優秀論文発表賞を受賞しました
- 令和6年度フェロー称号を授与しました
- 令和6年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました
- 高橋勉教授が日本機械学会フェローを受賞しました
- 新潟県立大学と教育研究に関する包括連携協定を締結しました
- HCMUT-NUTオフィスによる「三条商工会議所×HCMUT交流会」を開催しました
- 長岡技術科学大学第12回原子力安全フォーラム「原子力人材育成と大学・高専連携」を開催しました
- DXR ものづくりプラットフォーム キックオフミーティングを開催しました
- 令和5年度「技学教育フロンティア認定証」授与式を行いました
- 令和5年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました
- 岩橋政宏教授と原川良介准教授が令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞しました