活動報告

卓越大学院プログラムGD4年片岡翔太郎さんが新潟版未踏的人材育成事業ETSUZANでPMを担当した2プロジェクトがそれぞれ起業・クラウドファンディング目標達成をしました。

 卓越大学院プログラムの知識システム研究室GD4年片岡翔太郎さん(高知高専出身)が、2023年度新潟版未踏的人材育成事業ETSUZANのプロジェクトマネージャー(PM)の1人として新潟県内の若手クリエータの発掘・育成に取り組みました。2023年9月から2024年1月までの約5ヶ月間、チームnexfare(長岡高専生3名、長岡造形大生2名)とチームWeareable(長岡高専生3名)のPMとして伴走的な支援を行い、成果報告会を2024年1月14日(日)にNINNOにて実施しました。期間内にチームnexfareは提案テーマの事業化を目指して起業し、チームWeareableは開発したウェアラブル楽器”Synthevery”の製品化に向けてクラウドファンディングを開始しました。同クラウドファンディングは2024年1月12日に開始後、わずか3日間で目標金額100%を達成し、現在はネクストゴールに向けて新たな企画に取り組んでいます。

クラウドファンディングキャンペーンページ:https://igg.me/at/synthevery

(当該クラウドファンディングキャンペーンは2024年3月12日をもって終了します。)

成果報告会の様子

 

【新潟版未踏的人材育成事業ETSUZANとは】
経済産業省令和4年度未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業補助金「AKATSUKIプロジェクト」の採択を受け、新潟を対象に実施されるIT人材発掘・育成プログラム。ETSUZAN=越山。夢中になって開発に取り組める環境は地方に少なく、経験格差が起こっています。この格差を新潟から解消し、ITに関する知識やスキルを有し新しい技術やサービスを生み出すクリエータを発掘し育成するプログラムです。

プログラムホームページ:https://etsuzan.org

【チームnexfareについて】
採択テーマ:介護業界のDX化を促進しつつ、「買い物体験」を通して介護施設をより能動的で楽しい環境へと変化させられるハイブリッドストアサービス「Airshop」を開発します。

メンバー:
・山口 友也さん(長岡高専 電子機械システム工学専攻 2年)
・樋口 剛琉さん(長岡高専 機械工学科 5年)
・眞鍋 友海さん(長岡造形大学 視覚デザイン学科 2年)
・渡邉 未夏さん(長岡造形大学 視覚デザイン学科 2年)
・金井 京平さん(長岡高専 電子機械システム工学専攻 1年)

 

プロジェクト期間中の活動:
介護施設の入居者に日常の買い物体験を届けるために、ICカードを用いたスマート売店システムの開発を行いました。協力していただいている介護施設での実証実験を通して、入居者や介護職員の方からの意見を参考にしながら着実にプロダクト開発に取り組みました。本チームは2024年1月16日に株式会社nexfareを設立し、ETSUZAN終了後も継続的にサービス開発に取り組んでいきます。

成果報告会での発表の様子(Youtube)

また、nexfareは2024年2月4日に開催されたリーンローンチパッド全国大会(http://startupbrain.jp/?page_id=454)に出場し、審査員賞を受賞しました。全国各地で開催されたリーンローンチパッドの最優秀チームが参加する全国大会において優秀な成績を残すことができました。

 

【チームWeareableについて】
採択テーマ:日常生活の動作に連動して音楽や効果音を鳴らすウェアラブルデバイスを開発し、人類の日常を少しだけ楽しくすることを目指します。

メンバー:
・渡辺麟さん(長岡高専 電子機械システム工学専攻 2年)
・島田佳祐さん(長岡高専 機械工学科 5年)
・藤本清太郎さん(長岡高専 機械工学科 5年)

 

プロジェクト期間中の活動:
特定の”動き”に連動してそれに合った音を鳴らす独自のウェアラブルデバイスと専用ソフトウェアを開発しました。これを用いてスポーツチームを応援するウェアラブルデバイスや、日常に音楽を融合するウェアラブル楽器”Synthevery”を開発しました。Syntheveryは2024年1月12日(金)に米国クラウドファンディングサービス Indiegogoにてリリースし、わずか3日間で目標達成率100%を達成しました。ETSUZAN終了後もプロダクト販売に向けて開発を続けています。

成果報告会での発表の様子(Youtube)

【片岡翔太郎さんのプロフィール】
高知高専出身。卓越大学院プログラムGD4年。2019年には未踏AIフロンティアプログラムに採択され、工場内の作業動画解析に関する研究に尽力。成果が認められ経産省からAIフロンティアパスファインダーとしての認定を受ける。2021年には大学での研究を社会実装し、人類とAIの共働による持続的な産業革新を目指すために当時の研究室指導教員らと共に株式会社マヨラボを設立した。現CEOを務める。 マヨラボは新潟県スタートアップ・アイディア活用プロジェクト及び長岡市スタートアップ創出補助金の支援を受けながらAIを利用した企業リスク情報収集システム/特許解析システム/車載カメラ画像解析システムの共同研究開発などを大学や企業と連携し実施している。