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環境試料中に残された核種・同位体情報から未来を読み取る

更新日:2022年5月17日

担当教員

量子原子力系 太田 朋子 准教授

研究課題の概要

 SDGsのゴール6(水・衛生)、ゴール14(海)、ゴール15(豊かな陸)に深く係わる環境中の放射性核種の未来予測に関する研究と核種情報から大規模災害の予兆検知に関する研究を行っています。
 降雨とともに地表にもたらされた核種の一部は土壌に沈着後に、表層水として、一部は地中に侵入します。地下水に到達した核種は長期間にわたって地下環境中を移動し、海洋に放出されます。地下水は飲料水および農業灌漑用水として利用されており、地下水の経口摂取および農耕地への地下水利用による作物摂取による経口摂取も考えられ、表層水のみならず地下水中の核種を媒体とする内部被ばくの評価は重要です。
 私の研究室では、不飽和層中の核種が地下水面へ到達する時間の推測や森林中の放射性核種の循環、さらに水資源保全・開発と放射性廃棄物処分の安全評価の鍵となる地下水流動評価のための地下水年代測定法の開発を行っております。大規模災害の予兆検知では、地滑り、斜面崩落、大地震のシグナルをとらえるための地下水中の放射性希ガスを指標とする基礎研究を行い、地域防災に貢献を行うことを目指しております。


関連ゴール

6 14 15

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